Cherrypedia No.10 ノーロープデスマッチin九戸城跡

ノーロープデスマッチin九戸城  <

  あれは高校2年の夏だったろうか…オボはカンにプロレスでの決闘を申し込んだ事があった。間もなくそれは実現し、とある夏の昼下がり、緊張に満ちたミツが見守る中、九戸城跡にて決戦の火蓋がおとされたのであった!

 何故突然の如く決戦となったかだが、当時はプロレスが流行っており(一部)、スタン・ハンセンの“ウィーっ”ていうポーズを筆頭に三沢、小橋、秋山、長州力や馳浩のジャイアントスイング、天龍、藤波ドラゴン、ジャンボ鶴田、ムタ等々、皆真似をしたものだった(昔は二戸にも興行しにきていた)。強い男に憧れる年代でもあり、自分の力量がいかがなものか試したい、そんな気持ちから、何となく決闘となったのだ。しかし、その頃、ラッフィング・キラーマシーンの異名を持つカンはまさにストロングマンであり、悟空みたいなボディをしていた(かつては。。。。。)。挨拶がてらに笑いながら相手のみぞおちをノーモーションで突き上げ、握手しようものなら、握力フルパワーで拳を潰す(握力は当時ですでに80㎏)。ギブアップしないと放してくれないのだ。仮に握り返すと厄介だ。不気味な笑みから更にギアを上げ、関節を擦りあわせるかのような握手にて相手を締め上げるのだ。関節どうしがゴリゴリと鳴り、相手を再起不能にするのだ。そして笑いながら尻を蹴る。そんなラスボス的なカンに勝つ事が夢だし最強を手に入れるとオボは感じていたのだろう…。小鹿のようなボディであったが、その表情は自信に満ち溢れていた。きっと九戸政実が憑依していたのだろうmm

 いざ決戦!何故か2人の間は何十メートルも離れた所から全力で走り出した。右腕を水平に上げ、「うりゃーっ」と叫びながら2人の距離が縮まっていく。ミツにはすぐ分かった“ラリアット勝負だな!”と同時に“なぜ、ラリアットなんだ?”と感じたがその勝負は一瞬で終わっていた。皆さんの予想通り、オボは走ってきた勢い分だけ見事にぶっ飛んでいったのだった。オボは今でもその瞬間をスローで覚えているという…。空がきれいだった。。。。伝説のラリアット勝負は幕を閉じたのであったが、そのあと諦めきれずオボはアキレス腱固めや色んな関節技を仕掛けギブアップを狙うが、全く歯が立たなかった…。

 それでも負けを認めたくないオボは、それからというもの、事あるごとにカン超えしようと力勝負を挑むようになる。強い男は憧れなのだろう。越えてみたい壁みたいな物なのか。ただのバカか。真相はよく分からないが、今だにお酒を呑むと腕相撲が始まるようだ。これはOver30のPVでも見てとれる。まだ1度もオボは勝利してないらしいが、勝利した際は、また新しきチェリペディアに歴史を刻もうと企んでいるらしい。そしてカンはダイエットを真面目に企てているらしい。

https://youtu.be/l6pi7nbLThE?list=PLJEI25blpwQaZjlsNTIcLCDIR7qqT9HR1&t=158